ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
猫の背中にはジッパーがついていて、中は小物が入れられるようになっているみたいだ。

開いてみても中にはなにも入っていない。

続けて水に浮かんでいるウサギのぬいぐるみを手にする。

背中を確認すると、やはりそれにもジッパーがついているようだ。




「ねぇ! 水に浮かんでいるぬいぐるみは全部背中が開くようになってるのかも!」



「だとすれば、そこに次のヒントが隠されてる可能性が高いぞ!」




文秋がすぐに水に浮かんでいるぬいぐるみに手をのばす。

梨乃も同じように、棚の上ではなく浮かんでいるぬいぐるみを調べることにした。

考えてみれば、すべてのぬいぐるみが水の中に沈まずに浮かんでいることも、ヒントの1つだったのかもしれない。

ぬいぐるみたちはプカプカと水に浮かびながら、プレイヤーたちに調べられることを待っていたのだ。

3人で調べ終えられたぬいぐるみたちはどんどんテーブルの上に並んでいく。

最初はできるだけ丁寧に並べていたけれど、今では山のように積み重なっていた。

それくらい膨大な量のぬいぐるみがこの部屋にはある。



そして梨乃がウサギのぬいぐるみを手にして、ジッパーを開いたときだった。

今まで中にはなにも入れられていなかったのに、そこには濡れた紙が入っていたのだ。

紙は水で濡れても溶けないタイプのもので、そこに描かれているマークも滲んではいなかった。

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