ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
「本物って?」




梨乃が聞く。




「だから、なにもかもが本物なの。制限時間になれば水が天井までたまることも、ゾンビも本物ってこと」




春美の言いたい意味が理解できて青ざめる。

梨乃は文秋へ視線を向けた。

文秋は「そんなはずないだろ」と言いながらも、笑顔がひきつっていて笑えていない。




「それって、最悪の場合死ぬってこと?」




梨乃の質問に春美はコクリと頷いた。

ゾンビに攻撃を受ければ死ぬ。

制限時間になれば死ぬ。

梨乃は強いメマイを感じて、視界がグラリと揺れる。

頭を押さえてどうにかメマイを振り払った。

そんな馬鹿な話があるわけない。

これは単なるゲームで、私達は参加者なんだから。

そう言いたかったけれど、言葉にならなかった。

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