ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
「でも、それでなにもしなければゲームーオーバーだ」




文秋はわざと足で水を鳴らして答える。

梨乃はグッと返答に詰まった。

安易に調べ回ることは得策ではないが、このままヒントを見つけることができなければ溺死……。

そんな重たいものが心の天秤で揺れている。




「聞くけど、テーブルにはなにもなかったんだよな?」




文机に向かう文秋が途中で振り向いてそう聞いてきた。

梨乃は座卓に置いてある手鏡に視線を戻す。




「ううん。あるにはあったんだけど、ヒントかどうかわからないの」

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