ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
沈黙に耐えかねたように文秋がささやく。

梨乃は左右に首を振った。

確かに聞こえた音は自分たちの聞き間違えだったんだろうか?




「文秋が座卓から降りた瞬間に聞こえたよね。座卓に上がって降りるっていう行為が、なにかのスイッチになってたのかもしれないよ」




怖いのか、春美が自分の考えを早口で説明する。

文秋がさっきまで自分が乗っていた座卓へ視線を向ける。

手で押してみても反応はない。

けれど、座卓の中央付近、文秋が乗っていたあたりを押してみると微かに天板がくぼむのがわかった。

文秋が細長く息を吐き出す。

春美の言う通り、どこかのドアと連動していたんだろう。
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