紅色に染まる頃
第二十五章 紅色に染まる頃
「メリークリスマス!」
結婚して初めて迎える二人切りのクリスマス・イブ。
美紅はたくさんの料理をテーブルに並べ、伊織が取っておきのワインを開ける。
結婚式を終えて美紅が伊織のマンションに引っ越し、二人の生活にもすっかり慣れていた。
一緒に会社で仕事をし、帰って来ると庭を散歩したりラウンジでピアノを弾く。
休みの日は部屋でおしゃべりしながらゆっくりと過ごした。
12月になるとリビングに大きなクリスマスツリーを飾り、毎晩庭のイルミネーションを楽しむ。
プレゼントはお互いこれと言って欲しい物が思い浮かばず、中身は内緒で当日プレゼント交換をしようと話していた。
どんなプレゼントだろうとワクワクしながら、まずは美味しいディナーを楽しむ。
するとふいに、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。
「誰かしら?」
「サンタクロースじゃない?」
伊織の言葉に、あはは!と笑いながら美紅がインターフォンの通話ボタンを押す。
「お届け物でーす!」
聞こえてきた大きな声に、伊織は、ほらねとしたり顔になる。
もう、また…と半分呆れながら、美紅は宅配便を受け取った。
結婚して初めて迎える二人切りのクリスマス・イブ。
美紅はたくさんの料理をテーブルに並べ、伊織が取っておきのワインを開ける。
結婚式を終えて美紅が伊織のマンションに引っ越し、二人の生活にもすっかり慣れていた。
一緒に会社で仕事をし、帰って来ると庭を散歩したりラウンジでピアノを弾く。
休みの日は部屋でおしゃべりしながらゆっくりと過ごした。
12月になるとリビングに大きなクリスマスツリーを飾り、毎晩庭のイルミネーションを楽しむ。
プレゼントはお互いこれと言って欲しい物が思い浮かばず、中身は内緒で当日プレゼント交換をしようと話していた。
どんなプレゼントだろうとワクワクしながら、まずは美味しいディナーを楽しむ。
するとふいに、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。
「誰かしら?」
「サンタクロースじゃない?」
伊織の言葉に、あはは!と笑いながら美紅がインターフォンの通話ボタンを押す。
「お届け物でーす!」
聞こえてきた大きな声に、伊織は、ほらねとしたり顔になる。
もう、また…と半分呆れながら、美紅は宅配便を受け取った。