私の一等星
「った〜」
誰かの声と血の匂い。とっさにブレザーの内ポケットから絆創膏を取り出し、匂いをたどりに声の人物を探し当てる。見つけた瞬間、一番に確認したのは上履きの色。青……二年生か。
「使いますか?」
敬語で下手に出る。その瞬間、その金色の髪に目が釘付けになった。ドクンと心臓が強く波打ち、先輩は振り返る。その動作がやけにスローモーションに見えた。太陽のような香りが鼻をかすめる。
「ん、ありがと」
眠そうに細めた青い瞳が笑うことでさらに細くなる。なんだかいけないものを見ているような気がして、あわてて目をそらした。
「い、いえ、お気になさらず」
絆創膏を手渡しする際、チョンと手が触れる。顔が真っ赤に染まり、反射で大きく体がのけぞった。気まずい沈黙の中、篠崎先輩が口を開く。
「あの……大丈夫?」
「え、あ、はい。すみません」
わけもわからずに謝った。
「あ……こちらこそ?」
再び沈黙につつまれて、私は気まずさのあまりに俯いて先輩から目をそらす。何だろう、先輩の前だと上手く仮面を被れない。陽キャになれない。
「そ、それじゃあ!」
声を絞りだし、あわててその場を離れた。ほてる頬を押さえ、無我夢中に走り、電車でソワソワして、自分の家に飛び込む。静まり返ったリビングに、私のうわ~~~という叫び声が響いた。
誰かの声と血の匂い。とっさにブレザーの内ポケットから絆創膏を取り出し、匂いをたどりに声の人物を探し当てる。見つけた瞬間、一番に確認したのは上履きの色。青……二年生か。
「使いますか?」
敬語で下手に出る。その瞬間、その金色の髪に目が釘付けになった。ドクンと心臓が強く波打ち、先輩は振り返る。その動作がやけにスローモーションに見えた。太陽のような香りが鼻をかすめる。
「ん、ありがと」
眠そうに細めた青い瞳が笑うことでさらに細くなる。なんだかいけないものを見ているような気がして、あわてて目をそらした。
「い、いえ、お気になさらず」
絆創膏を手渡しする際、チョンと手が触れる。顔が真っ赤に染まり、反射で大きく体がのけぞった。気まずい沈黙の中、篠崎先輩が口を開く。
「あの……大丈夫?」
「え、あ、はい。すみません」
わけもわからずに謝った。
「あ……こちらこそ?」
再び沈黙につつまれて、私は気まずさのあまりに俯いて先輩から目をそらす。何だろう、先輩の前だと上手く仮面を被れない。陽キャになれない。
「そ、それじゃあ!」
声を絞りだし、あわててその場を離れた。ほてる頬を押さえ、無我夢中に走り、電車でソワソワして、自分の家に飛び込む。静まり返ったリビングに、私のうわ~~~という叫び声が響いた。