モブ令嬢へのジョブチェンジは失敗しました

乙女の秘密の花園産の蜜



 落ち着こう。と言いかけた言葉は、ランスロットの唇に飲み込まれた。

 唇の中にランスロットの舌が入り込み、口の中を好き勝手舐め回される。

「……っ」

 そうこうしている間に、服をポンポンと脱がされていく。
 何なんだよ。コイツ、手慣れてるんだけど。

「……ぁっ」

 唇が離れると、私はドロワーズ一枚だけ身につけている状態になった。

 一思いに脱がせてよ!逆に恥ずかしいわ!

 ランスロットは、心得たようにドロワーズをねちっこくゆっくりと脱がしていった。
 なんで、そこだけねちっこいんだよ!
 ドロワーズの股のところには、濡れた跡があった。

「お漏らししたみたいに濡れてるね」

 子供の作り方すら知らないような清純な笑みをランスロットは浮かべている。
 しかし、言っていることはとんでもなくえげつない。

「や、やっ」

 羞恥やら恐怖で、足をバタつかせてその場から逃げようとしたが、ランスロットの手が私の足首を掴んだ。

「やめてっ、いやだ」

 嫌だと言っても、媚薬のせいなのか身体に力が入らなくて逃げられない。

「見せてくれる……?」

 ランスロットの手が私の脚の付け根を掴んだ。そして、赤子のオムツを替えるようにパカと開かれた。
 露わになるのは乙女の秘密の花園の入り口だ。
 
 勝手に見るなら確認なんてしないでよ!意味ないじゃん!

「……ち、ちょっと!」

 思わず片手で秘密の花園を隠す。
 しかし、ランスロットの大きな手が、脚の付け根を掴むついでに私の手を掴んでしまう。

「ダメだよ隠したら」

 言いながらランスロットは、私の陰唇に指をかけると、所謂。くぷわぁ。な状態に広げてしまった。
 ランスロットはガンギマリの目で私の秘密の花園の入り口を見ている。

 もう、ガン見だ。ガン見!

 そこ、ただの臓器なのにそんなに見て興奮するな!仮にも勇者でしょうが!

「やだ、見ないで!」

「こんなに綺麗なのに?」

 ランスロットは、私の秘密の花園の入り口に口付けをした。
 ランスロットの濡れた熱い舌がにゅるにゅると私の中に入り込んでいく。

「やっ、だめ!」

 あまりの事に身を捩り逃げようとするが、力で勝てるわけがなく。びくともしない。
 ランスロットの舌が大きなナメクジのように蜜壷の中を蠢く。

 頭がぼーっとする。
 
 腰が抜けたように力が入らない。

「あ、ぁ」

 締まりのない声が口から漏れ出てしまう。口もまともに閉じないのだ。
 乙女の秘密の花園産の蜜が溢れ出るのか、ランスロットは美味しそうにじゅるじゅると音を立てて飲み込んでいる。
 もう、好き勝手されて力も入らない。

「の、飲んじゃダメ……」

 言葉での抵抗に意味などない。
 ランスロットがチラリと私の方を見て、わざと音を立てて蜜を啜り始めた。

 途端に荒くなる鼻息。

「あぁっ!」

 陰核にそれがかかりピリピリとする。
 
「んっ、あっ」

 そこは、ダメ。
 ピリピリして、もどかしくて、気持ちよくて、もっと……。

「息が掛かるだけで感じちゃうんでしょ?もっと気持ちよくしてあげるね」

 ランスロットは、私の陰核を口に含んだ。
 ちゅうっと強く吸い込まれて、痛みに腰をしならせる。

「んっ、ひっ!あぁぁっ!!痛い。痛いよぅっ!」

 ずっと続くと思っていた痛みはすぐに消えて、痛烈な快楽が襲ってきた。

「っあぁ、あっ!」

 私はビクビクと魚のように全身を震わせる。

「お豆が硬くなってきたね。いい子いい子してあげる」

 陰核を軽く吸い上げられて、ざらついた舌で舐められると頭の中が真っ白になる。
 ぼうっとしていると、ランスロットの指が陰唇を撫でてゆっくりと中に入り込んでいく。

「う、ひっ!」

 自分ですら指を入れた事なんてないのに、ランスロットは平然ととんでもないことをしてきた。
 指を抜いて欲しい。と、言おうにも陰核を舐められると甘い声しか口から出てこない。

 そこ、舐められると頭がぼーっとする。
 
「あぁ!」

 失禁したような開放感と共に、私の身体は盛大に跳ねた。
 頭の中が真っ白になって、何が起こったのか全くわからなかった。

「イッたの?」

 陰核からランスロットが唇を離すと、蕩けるような笑みを浮かべて聞いてきた。
 頭がぼーっとして、何が起きているのかいまいち理解できない。

「イッ……て、ない」

「ふーん」

 ランスロットは、ジトっとした目で私の乳首をつねった。

「いたっ!」

 突然の痛みに涙目になる。

「素直にならなきゃダメだよ」

 ランスロットは、苛立った様子で私を見ている。
 あれがイッたというのならそうなのだろう。
 しかし、一度も経験した事なんてないのだからわかるわけがない。
 そう思うと急に涙が出てきた。

「……だって、初めてだからわからない」

 私は知らない間に初体験が終わっていたのだ。

「ごめん」

 ランスロットは、少し罪悪感を持ってくれたのか、申し訳なさそうな顔をして謝ってきた。

「泣いた顔、世界一可愛いよ」

 ランスロットはしれっとドS発言をしている。
 けれど、もう、突っ込む事すらできない。

「たくさん気持ちよくなろうね。たくさん甘やかして上げるから」

 ランスロットは、私の頬に口付けを落として、また陰核を舐め始めた。
 一度、昂った身体は容易にその熱を取り戻す。

「んっ、あっ」

 私は今度は自分が気持ちよくなるために腰を揺らめかした。
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