知人の紹介で
 この日を境に真由美は頻繁に圭吾を誘ってくるようになった。真由美が誘うのはいつもアクティブに体を動かすようなところで、圭吾はそれに付き合ううちに自然と体が鍛えられた。そうして真由美の有り余っている体力にもついていけるほどに成長していた。

 そうやって圭吾の体が鍛えられる一方、二人の仲はずっと「友達から」の状態をキープしており、二人で出かけるそれがデートだとはわかっていても、そのときに手を繋いでいても、最初のときから大きな進展はなかった。

 真由美と過ごすうちに、彼女とならその関係に至っても大丈夫かもしれないという気持ちが少しずつ強くなってはいたけれど、それでも自分からそこに踏み出すのは圭吾には難しかったのだ。

 そして、微妙な関係が続いて半年が経った頃、先に踏み出したのは圭吾ではなくて真由美だった。
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