知人の紹介で
そうして二人の絆が深まり続ける中、湊斗はある日、自分の胸につかえていることを純花に告げてきた。それは初めて湊斗が口にした友人の話だった。
「純花さん。ちょっとモヤモヤしてることあるから聞いてほしい」
「いいよ。どうしたの?」
「僕さ、学校だとずっと一人でいたんだけど、たった一人だけできた友達がいるんだ」
「うん」
「そいつ、康太って言うんだけど、康太はめちゃくちゃいいやつで、僕が普通に話せる唯一の友達なんだ」
家庭教師に来た当初、湊斗はいつも俯いていたけれど、もしかしたらそれは学校でも同じだったのではないかと、純花は湊斗の言葉を聞いて思った。その康太という友人にだけ、自分を見せられるのではないかとそう思った。
「そっか。大事な友達なんだね」
「うん。でも……この間、康太好きな人に振られてて……それだけならまだいいんだけど、振られた理由がひどかったんだ……不細工とは付き合えないって……それで振られたんだよ。ひどいと思わない?」
見た目を条件に入れるのが悪いとは思わないが、わざわざ傷つける言い方をする必要はないだろう。もっと違う断り方はあったはずだ。
「……そうだね。そういう傷つける振り方はよくないね。応えられなかったとしても、誠意をもって返すべきだと思うよ」
「本当にそうだよ……康太すごくショック受けてた……僕腹が立ってさ、文句を言いに行こうとしたんだけど、康太に止められてできなかった。康太、大丈夫だからって言って悲しそうに笑ってた……あんなにいいやつが傷つけられてて、僕もう悔しくて悔しくて」
湊斗は本当に悔しそうな表情をしている。康太のことが本当に大事なのだろう。傷ついた康太を見て、湊斗も傷ついたのだ。
文句を言いたい湊斗の気持ちは痛いほどわかったが、康太が止めたことにも理解はできた。これ以上関わって傷つきたくないという気持ちはあっただろうし、それにきっと湊斗のことも考えてのことだったのではないかと思う。
「純花さん。ちょっとモヤモヤしてることあるから聞いてほしい」
「いいよ。どうしたの?」
「僕さ、学校だとずっと一人でいたんだけど、たった一人だけできた友達がいるんだ」
「うん」
「そいつ、康太って言うんだけど、康太はめちゃくちゃいいやつで、僕が普通に話せる唯一の友達なんだ」
家庭教師に来た当初、湊斗はいつも俯いていたけれど、もしかしたらそれは学校でも同じだったのではないかと、純花は湊斗の言葉を聞いて思った。その康太という友人にだけ、自分を見せられるのではないかとそう思った。
「そっか。大事な友達なんだね」
「うん。でも……この間、康太好きな人に振られてて……それだけならまだいいんだけど、振られた理由がひどかったんだ……不細工とは付き合えないって……それで振られたんだよ。ひどいと思わない?」
見た目を条件に入れるのが悪いとは思わないが、わざわざ傷つける言い方をする必要はないだろう。もっと違う断り方はあったはずだ。
「……そうだね。そういう傷つける振り方はよくないね。応えられなかったとしても、誠意をもって返すべきだと思うよ」
「本当にそうだよ……康太すごくショック受けてた……僕腹が立ってさ、文句を言いに行こうとしたんだけど、康太に止められてできなかった。康太、大丈夫だからって言って悲しそうに笑ってた……あんなにいいやつが傷つけられてて、僕もう悔しくて悔しくて」
湊斗は本当に悔しそうな表情をしている。康太のことが本当に大事なのだろう。傷ついた康太を見て、湊斗も傷ついたのだ。
文句を言いたい湊斗の気持ちは痛いほどわかったが、康太が止めたことにも理解はできた。これ以上関わって傷つきたくないという気持ちはあっただろうし、それにきっと湊斗のことも考えてのことだったのではないかと思う。