授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



「じゃあ、超音波を見ていきますね」


 お腹にゼリーをぬられて超音波を見ると、赤ちゃんは手をぎゅっと握って穏やかな顔をしていた。


「……頭が下がってきていて、おなかも張りやすくなってきているから、予定日より早く生まれるかもしれないね」

「そうなんですか?」

「うん。まぁ、隣だし気持ちは楽じゃない? いざとなったら花火は病院でも見られるし」

「そうですね……もうすぐ会えるんですね、赤ちゃん」

「楽しみね、じゃあ一週間後にまた。花火楽しんでね」

「ありがとうございました」


 診察室を出ると、侑埜くんと長谷さんが隣り合い座っていたのを見つければあちらも気づいてこちらにやってくる。




「終わったのか? 大丈夫か?」

「はい。お待たせしました」


 侑埜さんは私の腰を抱くと歩き出した。後ろには長谷さんが歩いて出口へと向かう。



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