授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
スマホを取り出して彼のトークページを開いて着いたことを知らせた。
すると「史菜ちゃん」と名前を呼ばれてキョロキョロしていれば、前の方に停まっている車から彼が降りてきたのがわかった。
「おはよう、史菜ちゃん。可愛いね」
「あ、ありがとうございます……先輩も、かっこいいですね」
「ありがとう。じゃあ、行こうか」
先輩は余裕の笑みを浮かべると、車まで手を引いてエスコートをする。
助手席のドアを開けて乗るように促されて「お邪魔します」と頭を下げて乗り込んだ。
「……っふわふわ」
シートに座る高級なソファのような掛け心地でフィット感があり、車に乗っている感じが全くしない。
さすが、御曹司……。