授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
「滝脇さん? 歩けない? 横抱きしようか。私、結構力持ちだからいけるよ」
「あっ、すみません。だ、大丈夫です」
私はもう考えることはやめて、椿谷さんの親切を受け取りベンチまで歩いた。
ベンチで座ると「お水だけど飲む?」と言われて頷けばカバンから紙コップを取り出して、水を注いでくれて渡される。
「……ありがとうございます、いただきます」
受け取って一口飲むと、口の中がスッキリした。
「滝脇さん、違ったら申し訳ないんだけど……もしかして、妊娠してる?」
「……っ……」
「ごめんね。知られたくないのかなって思ってたけど体調悪そうだったし、私も長男を妊娠した時につわりひどくてそんな感じだったから」
「そ、そうなんですね。陽性反応は、出て……でもまだ病院に行ってなくて」
弱っているのか椿谷さんにベラベラと話をしてしまっていた。