授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
「史菜ちゃん。今から時間ある? 話せないかな?」
私は一瞬考えて、確かにこんな誰もが通る場所で話す内容ではないと思い了承する。
「少しなら、話せます……」
「良かった。じゃあ、今からご飯でも食べないか?」
「……お腹空いてないので、カフェがいいです。荷物、置いてきます」
お腹空いてないというか、やっとサラダ食べられるようになったのにご飯を食べられるわけがない。
「……ありがとう、史菜ちゃん。じゃあ待ってるよ」
一度荷物を置きに部屋に戻ると、買ってきた野菜たちを冷蔵庫に入れる。
ニットのトップスにジーパンだったので、ジーパンをチュールスカートに変えてメイクも軽く直して出かける用のショルダーバッグを持ってエントランスに降りた。
いつものように駐車場に車を停めているらしく、侑埜さんの車に乗ると出発した。私が部屋に戻っていた時にカフェを予約してくれていたらしくそのカフェに向かった。