両片想い政略結婚~執着愛を秘めた御曹司は初恋令嬢を手放さない~
ふたりとも翔真さんではなく悠希が結婚相手にふさわしいと思っているんだと気付き、慌てて口を開いた。
「あの、お相手は翔真さんがいい! 翔真さんならよろこんでお受けしたいです!」
私の答えが予想外だったのか、父も母も驚いた顔をした。
「結婚するのは翔真くんがいいのかい?」
「彩菜は翔真くんの前ではいつも恥ずかしそうに顔を伏せるから、苦手なのかと思っていたわ」
「小さなころから憧れていたの。好きすぎて、翔真さんの前では緊張しちゃうくらい……」
顔を真っ赤にした私を見て、母は「そんなに翔真くんが好きなのね」と目を細める。
「そういうことならまかせなさい。お父さんが、彩菜が翔真くんと結婚できるようにしっかり話をつけてあげるから」
自信満々に胸を叩いた父に、「でも」とお願いをする。
「私が翔真さんを好きだったってことは、絶対に言わないでほしいの」
「どうして?」
「もしこの話がまとまったとしても、あくまでこれは吉永家と藤沢家の利害のための政略結婚でしょう? 好きで結婚するわけじゃないのに、私だけ一方的に好意を持っていたと知られたら、優しい翔真さんに気を使わせてしまいそうで……」
彼の重荷にはなりたくない。必死にそう訴える。そんな私に父は「わかったよ」と優しく笑った。
「あの、お相手は翔真さんがいい! 翔真さんならよろこんでお受けしたいです!」
私の答えが予想外だったのか、父も母も驚いた顔をした。
「結婚するのは翔真くんがいいのかい?」
「彩菜は翔真くんの前ではいつも恥ずかしそうに顔を伏せるから、苦手なのかと思っていたわ」
「小さなころから憧れていたの。好きすぎて、翔真さんの前では緊張しちゃうくらい……」
顔を真っ赤にした私を見て、母は「そんなに翔真くんが好きなのね」と目を細める。
「そういうことならまかせなさい。お父さんが、彩菜が翔真くんと結婚できるようにしっかり話をつけてあげるから」
自信満々に胸を叩いた父に、「でも」とお願いをする。
「私が翔真さんを好きだったってことは、絶対に言わないでほしいの」
「どうして?」
「もしこの話がまとまったとしても、あくまでこれは吉永家と藤沢家の利害のための政略結婚でしょう? 好きで結婚するわけじゃないのに、私だけ一方的に好意を持っていたと知られたら、優しい翔真さんに気を使わせてしまいそうで……」
彼の重荷にはなりたくない。必死にそう訴える。そんな私に父は「わかったよ」と優しく笑った。