両片想い政略結婚~執着愛を秘めた御曹司は初恋令嬢を手放さない~
翔真さんは政略結婚なんてしたくなかったんだ。ほかに好きな人がいたんだ……。そう知って、目の前が真っ暗になった気がした。
以前見つけた開封された避妊具は、その人と使ったんだろうか。真面目で誠実な彼が、不貞行為に走るほど彼女のことが好きなんだろうか。
彼にずっと想われていた女性は、いったいどんな人なんだろう。きっと未熟でわがままな私とは比べ物にならないほど、素敵で魅力的な人なんだろう。
「翔真さんは、今でもその人が好きなんですか?」
胸に痛みを感じながらたずねる。
私の問いかけに翔真さんはしばらく黙り込んだあと、ゆっくりと答えた。
『好きに決まってるだろ』
少し苦し気な掠れた声で、彼がどれだけその人を愛しているのかが伝わって来た。
激しい嫉妬と悲しみに襲われ立ち尽くす私に、翔真さんが静かに問いかける。
『……彩菜は俺のことを軽蔑する?』
私は唇を引き結び、必死に首を横に振った。ひと言でも発したら、涙があふれてしまいそうだった。
軽蔑なんてするわけがない。だって、翔真さんの想いを踏みにじったのは私だから。自分のわがままで彼の人生を狂わせたんだと知り、強い罪悪感を抱いた。
『きちんと説明をして謝りたい。すぐにそっちに帰るから……』
以前見つけた開封された避妊具は、その人と使ったんだろうか。真面目で誠実な彼が、不貞行為に走るほど彼女のことが好きなんだろうか。
彼にずっと想われていた女性は、いったいどんな人なんだろう。きっと未熟でわがままな私とは比べ物にならないほど、素敵で魅力的な人なんだろう。
「翔真さんは、今でもその人が好きなんですか?」
胸に痛みを感じながらたずねる。
私の問いかけに翔真さんはしばらく黙り込んだあと、ゆっくりと答えた。
『好きに決まってるだろ』
少し苦し気な掠れた声で、彼がどれだけその人を愛しているのかが伝わって来た。
激しい嫉妬と悲しみに襲われ立ち尽くす私に、翔真さんが静かに問いかける。
『……彩菜は俺のことを軽蔑する?』
私は唇を引き結び、必死に首を横に振った。ひと言でも発したら、涙があふれてしまいそうだった。
軽蔑なんてするわけがない。だって、翔真さんの想いを踏みにじったのは私だから。自分のわがままで彼の人生を狂わせたんだと知り、強い罪悪感を抱いた。
『きちんと説明をして謝りたい。すぐにそっちに帰るから……』