両片想い政略結婚~執着愛を秘めた御曹司は初恋令嬢を手放さない~
吉永自動車に入社後技術開発部門に配属された翔真さんは、世界各地にある工場を結ぶ新たなネットワークを構築し、必要な物を必要なときに作るシステムを導入した。そのおかげで余剰在庫がなくなり生産効率は格段にアップした。
その功績が認められ三十歳という若さで副社長に就任すると、国内外問わず様々な業界から注目されるようになった。
そんな多忙な彼が私のために時間を割くわけがない。
それに、私と翔真さんはお互いが好きで夫婦になったわけじゃなく、親同士が決めた政略結婚だし……。
国内一の売り上げを誇る吉永自動車と、政財界に強い影響力があり世界のVIPともつながりを持つ藤沢家が親戚関係になれば、お互いに大きなメリットがあった。
一年ほど前に父から吉永家との結婚の話があると聞かされた私は、『お相手が翔真さんなら』とうなずいた。
そして半年後に式を挙げ、私と翔真さんは夫婦になった。
私は幼いころから大好きだった翔真さんと夫婦になれて幸せだけど、彼にとってはあくまで会社の発展のため結婚を決めたんだ。
そこは勘違いしてはいけない。
力説する私に、萌絵さんは「そうかなぁ」と首をかしげる。
「副社長は彩菜ちゃんを溺愛してるように見えるんだけど」
「いえ、翔真さんは責任感があって優しいから、妻である私を大切にしてくれているだけだと思います」
その功績が認められ三十歳という若さで副社長に就任すると、国内外問わず様々な業界から注目されるようになった。
そんな多忙な彼が私のために時間を割くわけがない。
それに、私と翔真さんはお互いが好きで夫婦になったわけじゃなく、親同士が決めた政略結婚だし……。
国内一の売り上げを誇る吉永自動車と、政財界に強い影響力があり世界のVIPともつながりを持つ藤沢家が親戚関係になれば、お互いに大きなメリットがあった。
一年ほど前に父から吉永家との結婚の話があると聞かされた私は、『お相手が翔真さんなら』とうなずいた。
そして半年後に式を挙げ、私と翔真さんは夫婦になった。
私は幼いころから大好きだった翔真さんと夫婦になれて幸せだけど、彼にとってはあくまで会社の発展のため結婚を決めたんだ。
そこは勘違いしてはいけない。
力説する私に、萌絵さんは「そうかなぁ」と首をかしげる。
「副社長は彩菜ちゃんを溺愛してるように見えるんだけど」
「いえ、翔真さんは責任感があって優しいから、妻である私を大切にしてくれているだけだと思います」