両片想い政略結婚~執着愛を秘めた御曹司は初恋令嬢を手放さない~
でも、翔真さんだって同じだ。ストイックで清廉な彼は少し近寄りがたいけれど、憧れ想いを寄せる人は私を含めたくさんいた。
それなのに、翔真さんの言い方はまるで愛されているのは悠希だけだと思っているみたいだ。
悠希も同じような違和感を抱いたんだろう。
「愛されてるのは、俺じゃなく兄貴だろ」とあきれたように言う。
「兄貴のほうがみんなから褒められてちやほやされてるじゃん。俺なんて親戚に会うたびに説教されるんだぞ」
「それが愛されてるってことだろ」
「えー。そんな愛いらねぇ……」
つぶやいた顔があまりにもイヤそうでくすくすと笑っていると悠希に睨まれた。
「笑ってんじゃねぇよ」
ふてくされた彼に「ごめんね」と謝る。
「とりあえず、面倒くさいから俺が帰って来てることは内緒な」
「どうしようかなぁ」
「本当に頼むって」
私と悠希が話していると、翔真さんが立ち上がった。どこに行くんだろうと思い、「翔真さん?」とたずねる。
すると彼は私を見下ろし「飲み物を取って来るよ」と優しく笑った。
翔真さんのグラスはまだ入っているのにと不思議に思ってから、私のグラスが空なのに気付く。
「炭酸水でいい?」
そうたずねられ、頬を熱くしながら「はい」とうなずく。
それなのに、翔真さんの言い方はまるで愛されているのは悠希だけだと思っているみたいだ。
悠希も同じような違和感を抱いたんだろう。
「愛されてるのは、俺じゃなく兄貴だろ」とあきれたように言う。
「兄貴のほうがみんなから褒められてちやほやされてるじゃん。俺なんて親戚に会うたびに説教されるんだぞ」
「それが愛されてるってことだろ」
「えー。そんな愛いらねぇ……」
つぶやいた顔があまりにもイヤそうでくすくすと笑っていると悠希に睨まれた。
「笑ってんじゃねぇよ」
ふてくされた彼に「ごめんね」と謝る。
「とりあえず、面倒くさいから俺が帰って来てることは内緒な」
「どうしようかなぁ」
「本当に頼むって」
私と悠希が話していると、翔真さんが立ち上がった。どこに行くんだろうと思い、「翔真さん?」とたずねる。
すると彼は私を見下ろし「飲み物を取って来るよ」と優しく笑った。
翔真さんのグラスはまだ入っているのにと不思議に思ってから、私のグラスが空なのに気付く。
「炭酸水でいい?」
そうたずねられ、頬を熱くしながら「はい」とうなずく。