鏡と前世と夜桜の恋
雪美を守りたいと願った
この気持ちだけは決して偽らない。
―― 咲夜。
蓮稀は心の中で、亡き弟に語りかけた。
―― お前が愛した雪美を、俺も愛してしまった。
―― 許してくれとは言わない。
――ただ、雪美が再び笑えるようになるまで、俺に守らせてくれ。
その胸に、咲夜への深い愛情と、一人の男としての決意を抱きながら。蓮稀はそれ以上何も言わず、雪美の小さな手をそっと握り続けていた。