甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
「おいおい、落ち着け。わかるだろ」
わざとお尻に当てる何かに、頬が熱くなる。
「なら?」
「俺は、お前と愛し合いたいんだ」
「何が違うんです?」
「違うだろ。エッチは、ただの運動。愛し合うのは、お互いを愛しみ繋がることだ」
「愛しみですか?」
「そう…服着てないから間抜けに思えて、いやなんだが、俺は最初から、お前を彼女にするつもりで抱いた」
「えっ。えー」
嬉しすぎて興奮に声が高くなる。
「グダグダ語るのは好きじゃない。ずっと好きだった。抱いた後も、意思表示してたんだがな…この鈍感女がセフレとか言い出すし、ムカついて、絶対、お前から好きだと言わせると思ってたんだ」
「鈍感…そう言われたら、全部、私が好きだったから⁈」
「そう。で、お前は言ってくれないの?んっ?」
うなじを撫でる唇が艶めかしく動いていく。
「…んっ。ぁっ…言わせる、っ、気、あります?」
「ある。ほら、言えって」
食む食むと耳たぶを食べられて、息を吹きかけられると、腰が砕ける。
「あっ…好き、健斗が好きなの。ずっと好きだったの」
よく言えましたと、頬にキスされて洗面台に手をついた健斗は、上の棚から箱を出してくる。