甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
その口の中に彼の指を含まされて、口内の届く範囲を指の腹が撫でる気持ちよさを教えられる。
軽くいかされて、口にも体にも力が入らない。
それをいいことに、ショーツもジーンズを脱がされていく。
そして、自身のジーンズの前をくつろげて、どこから出してきたのかわからないゴムを装着しだす。
うそ⁈
また、するの?
声にならない驚き顔に、高山チーフは、妖艶に微笑む。
「ちっとも仕置きになってないな。そんな蕩け顔で誘われたんだ。応えてやるよ」
はぁっ?
解せない…どうして、そうなる?
無理無理と涙目で顔を左右に振るも…
「安心しろ。優しく抱いてやる」
始まってしまったら止まらない私達は、お互いの熱に夢中になる。
しつこい男から解放された私は、引き締まった胸板に上半身を乗せて放心状態でいる。その私の髪を撫でる手が優しいのが、ほんと、腹立つ。
「もう、動けません。疲労申請していいですか?」
「理由は?」
「高山チーフに、抱き潰されて疲労困憊で、筋肉疲労の回復が見込めるまでお休みください」
「わかった。明日は疲労回復に努めて、月曜には出社しろよ」
「鬼ですか?へっぴり腰で仕事へ行けと⁈みんなの想像を掻き立てる情報、提供したくないんですけど」