乳房星(たらちねぼし)−1・0
第5話・あゝ無情

【ガラスの草原】

時は、10月12日の朝9時過ぎであった。

ところ変わって、野間にあるビーマック(渦潮冷熱・渦潮電機)の本社の社屋の玄関前にて…

玄関前に、80人乗りの特大バスが到着した。

A・Bの2班のメンバーたちと三浦工業《みうら》の担当者さまは、バスから降りたあと館内のロビーに移動した。

この日は、トロンハイム(ノルウェー)の造船所で建造中の超特大豪華客船に設置する最新の冷熱機種の購入する手続きと設置工事などの打ち合わせを行う予定である。

一行は、係《かかり》の人の案内で会議室に移動した。

会議室に到着した一行は、商談を始める準備に取りかかった。

朝9時半頃であった。

担当者の男性さまが会議室に入った。

「ああ、イワマツグループのみなさま、たいへんながらくお待たせしました。」

一行は、席から立ったあと担当者の男性さまと初対面のごあいさつをかわした。

その後、商談を開始した。

まず最初に、超特大豪華客船の設計図をひらいて、どういう場所にどういう機種を設置するかなどを話しあった。

10時15分頃に、海事部と販売促進部のスタッフさんたち20人が会議室に入った。

その後、販売促進部のスタッフさんたちが新機種のサンプルを使ってプレゼンテーションを始めた。

プレゼンテーションは、15分間行われた。

プレゼンテーションが終わったあと、新機種のサンプルをじっくりと見定める。

その後、新機種を購入する手続きと設置工事の打ち合わせに入る。

購入手続きが終了したあと、再び特大バスに乗ってドライブに出た。

行き先は、大西町九王にあるビーマックの製造工場である。

工場に到着後、製造の担当者の案内で工場の事務所へ向かう。

このあと、購入契約を結んだ最新機種の完成品の説明を受ける。

九王の工場には、午後2時頃まで滞在した。

その後、バスに乗ってビーマックの本社へ戻った。

1日のお仕事は、ランチをはさんで午後3時頃までつづいた。
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