乳房星(たらちねぼし)−1・0

【リンゴがひとつ】

時は、11月30日の午前11時頃であった。

この日、私は55歳の誕生日を迎えた。

またところ変わって、大阪伊丹国際空港のVIP専用ロビーにて…

イワマツグループの全メンバーたちは、VIP専用ロビーでお仕事をしていた。

この日は、予定していた休日を返上してお仕事に取り組んでいた。

さて、その頃であった。

ところ変わって、大番頭《おおばんと》はんの家の特大広間にて…

特大広間のテーブルにいとと遥輝《はるき》桃子《ももこ》の夫婦の家族4人と奈保子《なおこ》と内之倉の家の家族6人が集まっていた。

大弥《ひろや》は、予定を変更してゴラン高原へ向かった。

その一方で、福也《さちや》さんはワーキングホリデービザを取得したので旅に出ると言うてイコジになった。

出向先の会社の待遇面が不満だ…

職場で出会ったカノジョと婚約したのに、もとの会社の人間が勝手に破棄した…

だから、会社づとめをやめて旅に出ると言うた。

いとは、福也《さちや》さんに対して『出向先の会社は人が足りないと言うてるのよ…』『婚約を取り消したのは、まだ収入が安定していないからもう少し待った方がいいから取り消したのよ…』…と言うて、もう少しの間がんばっはたらどうかと言うた。

しかし、福也《さちや》さんはいとが言うた言葉に対して強い不満があるので聞き入れなかった。

その後、福也《さちや》はものすごく怒った声でタンカを切った。

「ぼくは…堺市《ここ》にいたらだめになります…ぼくの人生はぼくだけのものだ…ぼくの思う通りにさせてくれ!!」

福也《さちや》さんは、そう言うたあと家出した。

それから2分後であった。

ものすごく困り果てた一恵《かずえ》は『やっぱりよくなかったみたい…』と言うたあと福也《さちや》さんにお嫁さんが必要になったことをいとに伝えた。

「奥さま、やっぱり…福也《さちや》にお嫁さんが必要になりました。」
「奥さま。」
「うちには、日菜《ひな》さんがいたら十分だと思っていたけど…やっぱり…ごはんを作ってくださる…いえ、真弥《しんや》のお弁当を作ってくださるひとが必要なのです〜」
「それだったら、日菜《ひな》さんに頼んだらどうかしら?」
「日菜《ひな》さんは、お仕事の関係で家事全般ができないのです…うちもいそがしいから家事全般ができないのです…」
「それだったら、仕方がないわね…ほんなら、奈保子《なおこ》さんを福也《さちや》さんのお嫁さんにするけど…それでかまん?」
「お願いします〜」

これで、奈保子《なおこ》さんが福也《さちや》さんとサイコンすることが決定した。

婚姻届《しょめん》を市役所に提出することについては、奈保子《なおこ》さんの100日規定(婚姻届を再び出すことができるまでの期間)を過ぎてからになる…

それまでは、奈保子《なおこ》と福也《さちや》さんは婚約中の扱いとなる…

時は、夕方4時頃であった。

またところ変わって、大阪伊丹国際空港のVIP専用ロビーにて…

順子《よりこ》さんと福也《さちや》さんが付き人軍団の男たち100人と一緒にロビーに入った。

「ああ、到着したね…みなさま、それではちょっと仕事の手を止めてください…」

このあと、大番頭《おおばんと》はんは順子《よりこ》さんと福也《さちや》さんがイワマツグループのメンバーに加入することの伝達した。

順子《よりこ》さんは、看護師の資格の他に医療事務とワード・エクセルと日商簿記一級の資格を保有している…

福也《さちや》さんは、ワード・エクセルと簿記一級とそろばん一級…事務関連の資格をたくさん保有しているので、A班の経理事務で加入することが決まった。

(ゴーッ…)

時は、夕方6時半頃であった。

イワマツグループの全メンバーたちが乗り込んだ専用機が大阪伊丹国際空港から飛び立った。

明日・12月1日以降も多忙な日々がつづくので来日する予定は未定である…
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