乳房星(たらちねぼし)−1・0
第8話・あんたのバラード

【夢をあきらめないで】

時は、アメリカ太平洋時間の12月1日の朝6時頃であった。

イワマツグループの全メンバーたちが乗っている専用機がロスアンゼルス国際空港に到着した。

イワマツグループの全メンバーたちは、専用機から降りたあとタラップ付近に停まっている100人乗りの特大バスに乗り込んだ。

朝7時頃、イワマツグループの全メンバーたちが乗り込んだ100人乗りの特大バスがロスアンゼルス国際空港から出発した。

バスは、ロスアンゼルスの高級住宅地・ビバリーヒルズヘ向かった。

ビバリーヒルズには、ケントさんルイザさん夫婦の家族が暮らしている自宅とリチャードさんの実家がある。

朝8時頃に、100人乗りの特大バスがビバリーヒルズの教会の前に到着した。

イワマツグループの全メンバーたちは、バスから降りたあと教会の敷地に入った。

教会のチャペルにて…

イワマツグループの全メンバーたちは、住民のみなさまと一緒に日曜ミサに参加した。

イワマツグループの全メンバーたちは、聖書をひらいて住民のみなさまと一緒に聖書のひと節を英語でエイショウした。

最後に、全員で賛美歌を合唱した。

(カランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカラン…)

日曜ミサは、午前11時頃に終了した。

ミサの終了を知らせる鐘の音《ね》が澄んだ青空に響いた。

イワマツグループの全メンバーたちは、このあとリチャードさんの実家ヘ歩いて向かった。

この日は、リチャードさんの実家でリチャードさんのイトコさん(22歳)の結婚披露パーティーがひらかれる予定であった。

リチャードさんは、ウキウキした表情でイトコさんと花嫁さん(22歳・卒業したハイスクールの同窓生である)のおのろけ話を私たちに話した。

私は、曇った表情を浮かながらつぶやいた。

いいな…

私も…

素敵な恋がしたいな…

またところ変わって、リチャードさんの実家の庭《ガーデン》にて…

庭《ガーデン》に、リチャードさんとリチャードさんのご両親と弟さん夫婦の家族4人とシングルのごきょうだいたちとリチャードさんの家のご親族のみなさまと花嫁さんの家のご親族のみなさまと新婦新郎さまのハイスクール時代と大学時代の友人知人のみなさまがたくさん集まっていた。

リチャードさんは、満面の笑みでパーティーに出席しているみなさまと一緒にお話をしていた。

私は、庭《ガーデン》の片すみに設置されているバーベキューコンロでもくもくとバーベキューを調理していた。

イワマツグループの全メンバーたちは、家の応接間にいた。

応接間で待機している間も、お仕事をつづけた。

リチャードさんのイトコさんは、11年生(日本の高校2年にあたる学年)の時のプロム(ダンスパーティー)で一緒に踊っていた時に花嫁さんにプロポーズした。

その後、おふたりは婚約した。

それから5年後のきょう、おふたりは晴れの日を迎えた。

おふたりの家は近所同士である。

おふたりのご両親は、むかしからの仲良しであった。

家が近所同士で、おふたりのご両親同士がなかよし…

いいな…

曇った表情を浮かべている私は、泣きたい気持ちをこらえながらバーベキュー調理に取り組んでいた。
< 71 / 240 >

この作品をシェア

pagetop