宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
ただ楽しそうな二人を見て自然と笑顔になっていた。ショックなことなんて何もない。
新婚旅行を楽しんでいる様子にほっこりしていた。
ああそうか、本当に終わったんだ。
私の初恋は本当の意味で終わりを告げた。
もう未練も何もない。
今私は、宝さんに恋をしているから。
「……っ」
さっきまで帰るのが気まずいなんて思っていたのに、今ものすごく宝さんに会いたい。
早く会ってちゃんと伝えたい。
私はあなたが好きだって。
私は足速に帰宅した。
最初から魅力的な人だと惹かれてはいたと思う。だからムーディーなお酒と雰囲気に酔っていたとはいえ、自分から声をかけた。
一夜を一緒に過ごしたいと思った。あの夜は間違いなく二十五年の人生で最も刺激的な夜だった。
再会していきなり「責任取って結婚してくれ」と言われた時は、なんだこの人って思った。
強引すぎる上に私の意思をまるで無視されてるようで、あり得ないって思った。
強引に言われるがまま同居することになって、婚前同居なんて言われても絶対ないって思ってたのに。
でも宝さんとの生活は案外楽しくて、宝さんの良いところもいっぱい知ることができて。
あんなに強引な人だと思っていたのに、不器用すぎるくらい真っ直ぐでいつも私のことを考えてくれていた。
仕事に対しても真摯に向き合ってくれて私のことを真っ直ぐ見てくれるあなたに、いつの間にか恋に落ちていた。