宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
予想もしていなかった話に面食らう。
それも昨日の今日でホテルベリが丘?
「君も知ってると思うけど、ダイヤモンドホテルとホテルベリが丘は同じ金剛グループ系列だろう?毎年グループ内のホテルでの人事異動があるんだけど、今年は白金が推薦されたんだ。
まあ異動といっても、グループ内留学と思ってもらえたらいいかな?他のグループホテルを見ることで学べることが沢山あるからね」
グループ内留学があるのは先輩から聞いたことがあった。選ばれた人は期待されている人材だということで、とても栄誉なことだと聞いたことがある。
それに自分が選ばれるなんて光栄なことだ。
だが、素直には喜べなかった。
そもそもホテルベリが丘がうちのホテルと同じグループだってこと、すっかり忘れていた……。
全くなんてタイミングなのだろう。
あの人と再び会うことになるかもしれない。いやでも、そんな偶然あるはずがない。
再会したところで、私たちはただ一夜を共にしただけの関係だ。それ以上に何か起こることはあり得ない。
それよりもこれは私にとって、大きなビジネスチャンスとなる。
「部長、是非行かせてください」
こうして私は一ヶ月後、年明け早々にホテルベリが丘のブライダル部門に異動することになった。