宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
隣に座った結瑠は俺が飲んでいたギムレットを頼み、乾杯した。
「……ギムレットだと、あっという間に終わってしまいますね」
「え?」
「ギムレットはショートカクテルですから。あなたとの時間はあっという間に終わってしまいます」
「長い方がいいということですか?」
「どうでしょう?」
何だか独特な会話にも興味を惹かれた。
彼女は他の女性とは違う何かを持っている。直感でそう感じた。
それからシンガポールスリングを飲みながら小一時間程話をした。
会話は途切れることなく続いた。
彼女はミステリアスでセクシーな魅力を持ちながら、笑うと子猫のように無邪気で愛らしい。
会話のテンポは心地よく、言葉の端々から頭の回転の速さ、賢さが窺える。
「そのイヤリング、よくお似合いですね」
そう褒めると彼女は少しイヤリングに触れ、頬を染めて微笑んだ。
「一目惚れだったんです」
「……!」
その言葉に心を揺さぶられた。
違うのにまるで自分に向けられたような錯覚をし、心臓が大きく脈打つ。
初めてデザインしたイヤリングが彼女の心に響いていたことが、震える程嬉しかった。
完全に彼女に心を奪われていた。
「……あの」
「はい?」
「あなたのこの後のご予定は何ですか?」
「えっ」
「あなたさえ良ければ、もっと一緒にいたいと思っているのですが」