私が一番近かったのに…
愁はそれだけを言い残して、その場を去った。
私は状況を上手く把握できないまま、暫くその場に立ち尽くしていた。
◇
「なぁ、岩城って、もしかしたら、大平さんのことが好きなんじゃないのか?」
休憩を終え、店内に戻ると、いつも愁とペアを組んでやるはずなのに、今回は一緒のペアにはなれなかった。
私が裏で品出しを担当し、愁は表でレジ担当となってしまい、離れ離れになってしまった。
しかも、さっき休憩が一緒だった先輩と、品出しをすることに…。
さっきのこともあり、気まずいが、それでも先輩は普通に話しかけてくるという、なんともいえない状況が繰り広げられていた。
「そんなことないですよ。なんだかんだ彼女のこと、凄く大切に想ってますし」
あんなことを言ってはいるが、本当は彼女のことをとても大切に想っている。
先輩から見たら、違って見えるのかもしれないが、私の目にはそう映っていた。
「そうなのか?だとしたら、大平さんの頭を触るなって、異常すぎやしないか?」
先輩の言うことも一理あるが、きっと自分の所有物を他の人に触らせたくないという、ただの独占欲に過ぎない。
「それは先輩がチャラいから、純粋に心配になっただけだと思います」
先輩にはもうこれ以上、余計なことは言わないでほしかった。
私の心の中がグチャグチャになりそうで怖いから。
期待しちゃう。期待なんてしたくないのに。
だって愁の行動や言葉には、深い意味なんてないことを分かっているから。
「俺、そんなにチャラいかな?意外と一途なんだけど」
それは絶対に有り得ない。さっきの愁の発言もそうだが、周りの噂で既に知っていた。相当遊んでいるということを。
特に新人または、若くて可愛い子は狙われやすいから気をつけろと、釘を刺されていた。
女性陣は、なるべくシフトが被らないように、上手く調整されていた。
しかし、事情を全く知らない店長が被せてきたみたいだ。
最悪だと思っていたが、私には愁がいるからと、完全に安心しきっていた。その心の油断が仇となってしまった。
こうして、裏で二人っきりで品出しとか笑えない。
私は状況を上手く把握できないまま、暫くその場に立ち尽くしていた。
◇
「なぁ、岩城って、もしかしたら、大平さんのことが好きなんじゃないのか?」
休憩を終え、店内に戻ると、いつも愁とペアを組んでやるはずなのに、今回は一緒のペアにはなれなかった。
私が裏で品出しを担当し、愁は表でレジ担当となってしまい、離れ離れになってしまった。
しかも、さっき休憩が一緒だった先輩と、品出しをすることに…。
さっきのこともあり、気まずいが、それでも先輩は普通に話しかけてくるという、なんともいえない状況が繰り広げられていた。
「そんなことないですよ。なんだかんだ彼女のこと、凄く大切に想ってますし」
あんなことを言ってはいるが、本当は彼女のことをとても大切に想っている。
先輩から見たら、違って見えるのかもしれないが、私の目にはそう映っていた。
「そうなのか?だとしたら、大平さんの頭を触るなって、異常すぎやしないか?」
先輩の言うことも一理あるが、きっと自分の所有物を他の人に触らせたくないという、ただの独占欲に過ぎない。
「それは先輩がチャラいから、純粋に心配になっただけだと思います」
先輩にはもうこれ以上、余計なことは言わないでほしかった。
私の心の中がグチャグチャになりそうで怖いから。
期待しちゃう。期待なんてしたくないのに。
だって愁の行動や言葉には、深い意味なんてないことを分かっているから。
「俺、そんなにチャラいかな?意外と一途なんだけど」
それは絶対に有り得ない。さっきの愁の発言もそうだが、周りの噂で既に知っていた。相当遊んでいるということを。
特に新人または、若くて可愛い子は狙われやすいから気をつけろと、釘を刺されていた。
女性陣は、なるべくシフトが被らないように、上手く調整されていた。
しかし、事情を全く知らない店長が被せてきたみたいだ。
最悪だと思っていたが、私には愁がいるからと、完全に安心しきっていた。その心の油断が仇となってしまった。
こうして、裏で二人っきりで品出しとか笑えない。