私が一番近かったのに…
「先輩、私に嘘ついても、先輩がそうやって騙して遊ぼうとしているのなんて、バレバレなので」

今まで優しい顔つきだった先輩の表情が一転した。
口角が上がり、ニヤついた表情。それはまるで、悪いことを企んでいるかのような表情だった。

「バレてたか。大平さん、真面目そうだからさ、真面目なフリでもしたら、引っかかってくれるかなと思ったんだけどな」

嫌な予感がする。この顔は絶対に今から何かすると訴えている顔だ。
私が危機を感じていることを、相手に悟られないように、冷静なフリをしないと。
頭を上手く切り替える。相手にプレッシャーをかけることでしか、この場を乗り切る方法がなかった。

「大平ちゃんさ、顔も可愛いし、良い身体してるよね。
胸も意外とあるでしょ?その身体、見てみたいし、食べてみたいんだよな」

今、私の肩に、先輩の手が置かれた。
さっきまで少し距離があったのに、いつの間にこんなに近づいてきたのだろう。

「大平ちゃん、セックスしたら絶対気持ちいいし、エロそう。
声も可愛いから、たくさん鳴かせたいな。激しく何回も抱きたい。潰れるまで…ね」

耳元で囁かれた。吐息混じりの低音ボイスで。
敏感な私の身体は、ビクッと反応してしまった。

「可愛い。耳弱いんだね。耳弱い子ってエロい子多いんだよな。益々、俺好みだな」

あんたの好みなんかどうでもいい。私はコイツに犯されたくない。お願い愁。早く助けて……。
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