天才パイロットは契約妻を溺愛包囲して甘く満たす

 考え込む俺を不思議そうに見つめる紗弓。その愛らしい表情を見ていたら自然と体が動き、彼女の体をギュッと抱き寄せていた。

 綺麗に結われた彼女の髪から、ふわりと甘い花の香りがする。

「あ、嵐さん?」
「好きだよ」

 そっと体を離し、彼女の目をしっかりと見つめる。

「えっ?」
「世界で一番愛してる。俺のかわいい奥さん」
「えっ、あの、ちょっと……っ」

 戸惑いながらも頬を真っ赤にする紗弓。時間がないので説明は省いたまま顔を近づけ、つやつやと濡れた唇にキスをする。

 そういえば、出がけのキスはメイクが落ちると文句を言われたことがある気もするが……今、気にしてやれる余裕はない。

「んっ、ふっ……ぁっ」

 角度を変えて唇を重ねると、驚きでこわばっていた紗弓の体から、段々と力が抜けてきた。

 縋るように俺の服にキュッと掴まり、キスに応えてくれる。

「あと何分だ?」
「わ、わかんな……ん、んっ」

 彼女を思いきり愛していいと自分に許したからだろうか。

 今まで以上に彼女の唇や舌、唾液が甘く感じられ、残り時間をなんとなく意識しながらも、最大限気持ちが伝わるよう何度も彼女との口づけを味わう。

 時折紗弓がこぼす悩ましい吐息が、際限なく恋情を募らせていく。

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