病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない
「メイメイ、ウロ!他の皆も無事なの……?」

「無事です」

「問題ありませんよ」


後ろ手に血まみれの武器が握られているとも知らずにメイメイとウロのいつも通りの声色にコレットはホッと息を吐き出した。
メイメイはウロに何かを渡すと、ヴァンと入れ替わるように馬車の中へ。
ヴァンは「確認したいことがあるので、コレットはここで待っててください」と言い残してウロと共に馬車を降りてしまう。


「メイメイ、何があったの?」

「必要があればヴァン様の口から説明すると思います」

「……そう」


何故、このタイミングで襲われたのかとても聞ける雰囲気ではない。
コレットはもしかして、フェリベール公爵やミリアクト伯爵が関わっているのではないかと思い、心臓がドキドキと音を立てる。


「メイメイ、この件はもしかしてわたくしのせいじゃないのかしら」

「違います。これもヴァン様の策略のうちですから心配なさらないてください」

「…………そう」

「髪が乱れてしまいましたね。ヴァン様もすぐに戻るまでに整えましょう。少々お待ちください」
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