病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない
「誰も助けてはくれませんよ?今日のために入念に準備しましたから……」

「なっ……!?」

「あまりにも計画通りに動くものですから順調すぎて怖いくらいですよ」


フーフーッと荒く息を吐き出す王妃にヴァンは満面の笑みを浮かべながら口を開いた。


「ああ、挨拶がまだでしたね。僕はヴァン・シェイメイ……第八皇子でもありますが、シェイメイ皇帝の直属の特殊部隊の指揮を任されています」

「……なっ!」

「…………ッ!?」

「シェイメイ帝国では総督と言いますが、エヴァリルート王国でいえば騎士団長……もっとわかりやすくいえば裏組織の長とでもいいましょうか。皇帝陛下は僕の働きを大きく評価してくれているんですけどね」


会場の皆がその言葉に驚いている。
コレットも初めて聞く事実に驚きを隠せない。


「普段は表に姿を出さずに処理するのですが、今日はシェイメイ帝国の名代でこの場に来ています。その僕を殴り、妻を侮辱し、暗殺者を仕向けたということはどういうことかわかりますか?」

「……嘘っ、あなたはっ、そんなっ」

「そうですねぇ。まずは毒でじわじわと苦しめてやりましょうか。虫に体を這わせるか、磔にして生きたまま鳥に腐った肉を啄ませるのもいいかもしれませんね」

「ひっ……!」

「安心してください。シェイメイ帝国には様々な拷問方法がありますから死ぬまで退屈はさせませんよ」
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