病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない
ヴァンは驚き目を丸くした後にコレットに「ありがとう」と言った。
そしてコレットももっとヴァンのために頑張らないとと改めて決意する。


「今からメイメイに色々と教えてもらうわ!」

「コレットがですか!?」

「えぇ、せめて自分の身を自分で守れるくらい強くなりたいもの」


コレットがそう言うと、ヴァンはワナワナと震えながら縋るようにこちらを見ている。
コレットがどうしたのか問いかけると……。


「コレットがもし怪我をしたら僕は、僕は……っ!」

「大袈裟よ!怪我くらいで」

「コレットには傷一つつけさせません。僕がコレットを守りますからっ!」

「それだけじゃ嫌なのよ」

「コレットは自分をもっと大切にしてください!」

「それはヴァンの方でしょう?わたくしだってヴァンが傷ついたり怪我をしたら悲しいもの」

「……っ、コレットが悲しむのは嫌です」

「わたくしも同じ気持ちだって、わかってくれた?」

「はい……わかりました」


コレットの言葉にヴァンはたじたじである。
「ヴァン様にここまで言えるのはコレット様だけだな」
ウロの言葉にメイメイが何度も何度も頷いている。

コレットは王座から会場を見回しながらヴァンに問いかけた。
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