かつて女の子だった人たちへ
結論からいえば、俊夫は浮気をしていた。
複数の若い女性と、身体の関係があった。一度だけの女性もいれば、何度か会っている女性もいた。
バレたからには、と俊夫はすべて白状した。雪奈にPC、スマホ、社用スマホの中身を開示。雪奈はそれらを存分に眺めて、生々しいやりとりに不快感を覚えつつも、まだ信じられない心地で嘆息したのだった。
もともと、雪奈は俊夫個人のスマホはパスワードを教えてもらっていた。彼が仕事で使っているノートパソコンもパスワードは同じだったが、普段開ける用事がないので見ていなかった。ネットショッピングや動画の閲覧など、雪奈の用事はスマホとタブレットで事足りたからだ。
今回はクレジットカードとの連携を確認したくて、何の気なしにPCを開けたのだ。そして、マッチングサイトの履歴を見つけてしまった。
夫は浮気をしていた。結婚十一年目の裏切りだった。
『ごめんね、本当に』
昨夜、夫は深々と頭を下げた。雪奈は眉間にしわをよせ、じっと唇をかみしめていた。自分で追及しておいて、信じたくない気持ちでいっぱいだった。いつから俊夫は雪奈を裏切っていたのだろう。俊夫は顔をあげて悪びれることなく言った。
『本当にぜーんぶ遊びだからさ。雪奈を傷つけるなら、全員すぐに縁を切るよ』
その場で雪奈に見せながら、複数回会っていた三人の女性にメッセージを送った。
【妻に怒られたからもう会えない】
『これでいいだろ? もう絶対に雪奈を傷つけない。だから、許してほしい。俺には雪奈以上の女はいないんだ』
そう言って、目尻のしわを深くして甘く微笑む。昔は俊夫のそんな笑い方を好きだと思った。もう同じ気持ちで見られない。
「……私に怒られなかったら、女遊びを続けてたってことだもんね……」
雪奈はそう言って包丁をすとんと振り下ろす。オレンジが綺麗に割れた。バナナと一緒に小さめのサラダボウルに盛る。
複数の若い女性と、身体の関係があった。一度だけの女性もいれば、何度か会っている女性もいた。
バレたからには、と俊夫はすべて白状した。雪奈にPC、スマホ、社用スマホの中身を開示。雪奈はそれらを存分に眺めて、生々しいやりとりに不快感を覚えつつも、まだ信じられない心地で嘆息したのだった。
もともと、雪奈は俊夫個人のスマホはパスワードを教えてもらっていた。彼が仕事で使っているノートパソコンもパスワードは同じだったが、普段開ける用事がないので見ていなかった。ネットショッピングや動画の閲覧など、雪奈の用事はスマホとタブレットで事足りたからだ。
今回はクレジットカードとの連携を確認したくて、何の気なしにPCを開けたのだ。そして、マッチングサイトの履歴を見つけてしまった。
夫は浮気をしていた。結婚十一年目の裏切りだった。
『ごめんね、本当に』
昨夜、夫は深々と頭を下げた。雪奈は眉間にしわをよせ、じっと唇をかみしめていた。自分で追及しておいて、信じたくない気持ちでいっぱいだった。いつから俊夫は雪奈を裏切っていたのだろう。俊夫は顔をあげて悪びれることなく言った。
『本当にぜーんぶ遊びだからさ。雪奈を傷つけるなら、全員すぐに縁を切るよ』
その場で雪奈に見せながら、複数回会っていた三人の女性にメッセージを送った。
【妻に怒られたからもう会えない】
『これでいいだろ? もう絶対に雪奈を傷つけない。だから、許してほしい。俺には雪奈以上の女はいないんだ』
そう言って、目尻のしわを深くして甘く微笑む。昔は俊夫のそんな笑い方を好きだと思った。もう同じ気持ちで見られない。
「……私に怒られなかったら、女遊びを続けてたってことだもんね……」
雪奈はそう言って包丁をすとんと振り下ろす。オレンジが綺麗に割れた。バナナと一緒に小さめのサラダボウルに盛る。