ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
「そうなんだ……」
「そんなに深く考える必要はない。演じると言っても客相手にこういう人生だと離すだけだからな。実際に施設時代からの演技をするわけじゃない」

それもそうか。
これはお客さんに興味を持ってもらうためのストーリーだ。

日奈子はパソコン画面をジッと見つめて、そして頷いた。
「わかった。頑張ってみる」

「よし。それじゃこの文書はお前のスマホに送っておくから。できれば記憶しておくように」
「はい」

日奈子は神妙な面持ちで頷いたのだった。
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