ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
一緒に暮らしているのだから今更照れるようなことでもないかもしれないけれど、妙に意識してしまう。
それもこれも、光からのボディタッチが最近増えてきたからだ。

「あ、あの、それって……」
「なんだ?」

光はテレビ画面を見ながら日奈子の肩に手を回す。
ごく普通にそんなことをされるので、日奈子としては心臓がもたない。

どうしてそんなに接近してくるのか質問したくても、どんな答えが返ってくるかわからないのでなにも言えない。
日奈子は結局黙り込んでひとりでドキドキしているのだった。
< 193 / 264 >

この作品をシェア

pagetop