ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
思わず日奈子の顔が華やぐ。
一刻でも早くカズに会いに行きたいと思っていたところだ。

といってもお店にはオープン時間があるから、そううまくはいかない。
早く逢いたいのなら同伴出勤してもらうしかない。

グルグルと頭の中で考えを巡らせていると、先輩がコクコクと頷いた。
「もちろんいいわよ。だって、今が一番幸せなときでしょう? そういうのってほんと一瞬で終わっちゃうんだから大切にしないと」

それならお言葉に甘えて同伴できるかカズに聞いてみよう。
そう決めて日奈子は「ありがとうございます」と、言ったのだった。
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