ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
☆☆☆

光にキスをされた日はなかなか根付くことができなくて、ようやく寝付けたと思ったら今度は掃除機の音で目が覚めた。
「ううん……なに?」

スマホで時間を確認すると昼を過ぎたところだった。
まだまだ寝たりない。

けれど掃除している音が聞こえてくるということは、光が起きているということだ。
日奈子は寝不足の重たい体でベッドから抜け出してリビングへと向かった。

掃除なら私がやるのに。
そう思っていたところで、見知らぬ女の顔が視界に飛び込んできた。

相手も日奈子を見つけて驚いた様子で掃除機を止める。
「え……誰?」

日奈子が困惑している間にエプロン姿の見知らぬ女が近づいてきた。
< 225 / 264 >

この作品をシェア

pagetop