財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す
「ああ、崇、無事解決したようで何よりだ。彼女をやっとお前に紹介できる。華道織原流宗家家元、織原由花さんだ。ちなみにこの船の花は全て彼女のプロデュースだ」
崇さんは、彼女の方に身体を向けた。
「初めまして。玖生の親友で榊原崇といいます。ようやく紹介してもらえました。鷹也から聞いてはいましたが、お会いできて光栄です」
「初めまして。織原です。これからどうぞよろしくお願い致します」
織原さんが綺麗にお辞儀をされた。
「玖生、お前がやっと選んだだけあるな。本当に花にも負けないお綺麗な方だ。しかも有名な華道家元もされているとか。才色兼備とはこのことだな」
「崇こそ、パートナー同伴で皆驚いて見ているぞ。今日はきっと色々聞かれて大変だろうな。俺にも美しい彼女を紹介してくれよ」
彼は私を見て自分から話すよう促した。私は小さく会釈して挨拶した。