私の彼は、一途な熱血消防士
怪我と告白と 3
それから誠司さんが美波ちゃんのお母さんに連絡を入れ、病院へ迎えに来てくれることになった。
車が駐車場に着いたら誠司さんのスマホに連絡が入るとのことで、それまでの間、病院のロビーで待つことになり、私たちはベンチに並んで座った。
私の荷物は、誠司さんが全部持ってくれている。
「荷物を持たせてしまってすみません」
左腕を負傷しているため誠司さんの厚意を素直に受けているけれど、火傷が治ったら、改めてきちんとお礼をしなければ。
「愛美先生はそんなこと気にしなくていいんです。俺がやりたくてやってるんだから」
仮初めの彼氏とはいえ、細かいところまで気を遣ってくれている。
「で、『敵を欺くにはまず味方から』と言うように、俺が愛美先生の彼氏だってことを日浦ってやつだけでなく、周囲にもそう思わせることが大事だと思うんです」
車が駐車場に着いたら誠司さんのスマホに連絡が入るとのことで、それまでの間、病院のロビーで待つことになり、私たちはベンチに並んで座った。
私の荷物は、誠司さんが全部持ってくれている。
「荷物を持たせてしまってすみません」
左腕を負傷しているため誠司さんの厚意を素直に受けているけれど、火傷が治ったら、改めてきちんとお礼をしなければ。
「愛美先生はそんなこと気にしなくていいんです。俺がやりたくてやってるんだから」
仮初めの彼氏とはいえ、細かいところまで気を遣ってくれている。
「で、『敵を欺くにはまず味方から』と言うように、俺が愛美先生の彼氏だってことを日浦ってやつだけでなく、周囲にもそう思わせることが大事だと思うんです」