アイドルの妹だからってイジメないで
「お兄ちゃん達に相談してみたけど……もう完売してるから、今回は諦めて欲しいって……」
「へ~。うちらは行けないのに、虹湖は行くんだ」
「……うっ」
「りん友のきずなって、こんなにもろかったんだね」
「なんかガッカリだ~」
「みんな帰ろう!」
えっ?
私を置いて帰っちゃうの?
「まっ待って、みんな!」
「ニコ、どうした?」
「誰かが書いた絵馬を、ごみ箱に捨てに行く覚悟ができた?」
違うの!
そっちじゃなくて……
「もう一度、お兄ちゃんに頼んでみるから。4枚分のチケットを用意してもらえるように、必死にお願いしてみるから。もう少しだけ……待っていて欲しいです……」
唇をかみしめながら、深く頭を下げた私。
「お願いします!」
念押しでさらに深く頭を下げた時、「フフフ」と笑い声が聞こえてきた。