アイドルの妹だからってイジメないで

「やっぱりニコは、うちらの特別なりん友だよな~」


嬉しそうな声をあげた冴ちゃんに背中を叩かれ、オロオロと私は顔をあげる。



よかったぁ。

みんないつもの優しい顔に戻ってる。



「虹湖のおかげで、未来が楽しみになったね~」


「コンサートでどっち推す? アヤ様? ネオン様?」


「私はビビシャワの箱推しで」


「二人選ぶなんてズルいよー」


「そうかな? 普通でしょ?」



ビビシャワのコンサートが待ち遠しいと、はしゃぎ始めた4人。


「コンサート用のペンライトとうちわを用意しちゃうから、やっぱり行けませんでしたなんてことにならないでよ虹湖」


心を許しているかのように、肩を組まれ


「アハハ~ 大丈夫だよ。お兄ちゃん達は優しいもん」


涙が製造されそうになるのをグッとこらえながら、私は必死に笑顔を作る。



幼稚園の時も、私はお母さんの前で必死に笑っていた。

泣きたい時ほど、オーバーに口角をあげていた。

8年たった今、あのとき習得した作り笑顔を、りん友たちに向けているなんて……


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