アイドルの妹だからってイジメないで
「もう母さんに何言っても無理じゃね? アヤ、諦めようぜ」
「そうだね。母さんがそんな態度なら、縁を切るまでだ。今まで大変お世話になりました。俺たちの母親、もうやらなくていいから」
「そっそんな酷いこと言わないでよ」
「なんでわからないの? なんで謝れないの? 母さん以上に傷ついているのは、虹湖なんだよ!」
「違うのよ! お母さんは被害者なの! かわいそうな人なの! わかってよ、アヤ、ネオン!」
我を忘れたように取り乱しているお母さん。
発狂しながら、お兄ちゃんたち二人の肩をゆすっている。
「俺たちは母さんと親子の縁を切るって、言ったはずだけど」
普段おっとりと微笑んでばかりいるアヤお兄ちゃんが、冷たい目を突き刺しながらお母さんの手を振り払ったからだろう。
「二人はもう……お母さんを嫌いになってしまったのね……」
絶望に襲われたお母さんは、床にくずれこんでしまった。