アイドルの妹だからってイジメないで

「もう母さんに何言っても無理じゃね? アヤ、諦めようぜ」


「そうだね。母さんがそんな態度なら、縁を切るまでだ。今まで大変お世話になりました。俺たちの母親、もうやらなくていいから」


「そっそんな酷いこと言わないでよ」


「なんでわからないの? なんで謝れないの? 母さん以上に傷ついているのは、虹湖なんだよ!」


「違うのよ! お母さんは被害者なの! かわいそうな人なの! わかってよ、アヤ、ネオン!」



我を忘れたように取り乱しているお母さん。

発狂しながら、お兄ちゃんたち二人の肩をゆすっている。



「俺たちは母さんと親子の縁を切るって、言ったはずだけど」



普段おっとりと微笑んでばかりいるアヤお兄ちゃんが、冷たい目を突き刺しながらお母さんの手を振り払ったからだろう。


「二人はもう……お母さんを嫌いになってしまったのね……」


絶望に襲われたお母さんは、床にくずれこんでしまった。

< 58 / 76 >

この作品をシェア

pagetop