アイドルの妹だからってイジメないで
「別にオマエの兄たちと、連絡を取り合っていたわけじゃない。連絡先だってつい最近まで 知らなかったし」
「お母さんを尾行してって、お兄ちゃん達に頼まれたんだよね?」
「クリスマスの夜に、あの双子が俺の家に来た」
「今年の?」
「妹の様子がおかしかったから、何があったか知らないかって聞かれて。りん友とうまくいってなさそうってことを俺は話したけど。それよりも俺は、幼稚園の時の虹湖の母親の態度の方がずっと気になってて。本当に虹湖は母親に愛されてたのか、逆に問いただしたんだ。そしたらネオンさんが、俺たちで真相を確かめようって言いだして」
ネオンお兄ちゃん、小さいころから謎を謎のままスルーできない性格だったからな。
「ライブで母親と虹湖が再会するかもしれないから、俺にスタッフとして会場入りして、母親を尾行して欲しいって」
「それで今日、この会場にいたんだね」
「幼稚園の時から、ずっとオマエのことを見てた。小学生の時は心を許すぐらい仲がいい友達がいないみたいだったから、心配してたけど。中学に入って安心したんだ。『りん友』ができて良かったじゃんって」
「……ありがとう」