アイドルの妹だからってイジメないで
離れて座っているのに、私の心音が勇大に聞こえてしまっているんじゃないかと心配になってしまう。
勇大を異性として意識している、証拠なのかな?
おかしいよ、私。
今まで勇大と接して、こんなに顔の熱が上がったことはないんだよ。
私のほっぺ、真っ赤になっていそう。
顔を見られたら恥ずかしいと思えば思うほど、脈までピョンピョンし始めちゃったし……困るよ。
「……ねぇ。……ゆう……だい」
声がとぎれとぎれになっちゃったのは、暴れる心臓のせい。
隣に座る勇大に凛とした男らしい瞳を向けられ
ひゃっ! なんか無理!
私はうつむいてしまった。
「……おっ、お兄ちゃん達と知り合いだったの?」
「まあな」
「いつから?」
「幼稚園の時」
「そんなに前から?」
「あの双子が家に来たんだ。幼稚園で虹湖と仲よしの勇大だよな?って聞かれて。妹のそばを離れなきゃいけなくなったから、妹を見守って欲しいって頭を下げられた」
全く知らなかったよ。
お兄ちゃん達は家を出る前から、私のことを心配してくれていたんだね。