【コミカライズ原作】Re:活 前略旦那様 私今から不倫します
質問に答える前に唇を塞がれる。駄目だと思う心とは裏腹に、体が熱を帯びてくる。首筋を吸われ、甘い声が漏れた。
誠に疑いを持ってから、不感になっていた体が、辻村の手で忘れていた感覚を思い出していく。
「は……」
「好きだよ、沙羅。沙羅が婚約したって人づてに聞いた時、諦めないで奪いにいけばよかった」
「え……?」
どういうことなのか、聞く余裕もない。
低く甘い囁きは、現実の辛さを忘れさせてくれる。彼をただの逃げ場にしたくはない。けれど、抗えない自分がいる。
「こんなことしちゃ駄目って思ってたのに」
「もう十分耐えただろう。今は傷ついた沙羅を甘やかしたい」
抱き上げられ、寝室のベッドにおろされた。すでに夫婦仲は破綻してはいても、一線を越えるのは怖い。
「辻村さん、私」
「責任は俺が取るよ」
押し倒され、残っていた理性もなくなっていく。
──この人が好き。
人間なら弱っている時、辛い時優しくしてくれて、そばにいてくれる人に惹かれてしまう。誠も同じだったのかもしれない。
辻村が沙羅の着ているブラウスのボタンを外す。むき出しの肌に押し付けられた唇が、沙羅の肌に淡く痕をつけていく。
まるで花びらのようだ。
キスしながら起用な指先で、下着の留め具を外され胸の膨らみが露わになる。薄暗い室内でも羞恥心は募る。
「許せない自分を許していい」
罪悪感に打ちのめされている沙羅の心を読んだかのように辻村が言った。誠への、母への、そして誠と一緒に生きていくと決めた自分への。
「順番間違えてる自覚はあるけど、敢えて言うよ。沙羅と一緒に生きていきたい」
抱きしめられ、この優しさに溺れたいという衝動的な欲求に抗えなくなっていく。