幽霊になったあの日から恋をして

私の声は

あれ。
周りが真っ暗で何も見えない。
あれは...夢、か。
それよりご飯あるかな。
ベットから体を起こす。ご飯なかったら、買いに行かなきゃ。
あ、置いてあった。よかった~
パサパサしていて、冷たいなぁ。
あはは~
「はぁっ...あぁ、どうしてこうなったのかなぁ。」
視界がぼやける。頬に冷たいものが流れる。
「私なりに頑張ったのになぁ。」
やめようと思っても心の声がみるみる溢れていく。それといっしょに涙も溢れていく。
「どうしてかなぁ」
「私から話聞いてたの?どうして理由も聞かないで、勝手に夢華を道路側にしてたって言うの?」
もうやめよう。誰かに聞かれていたら、ただじゃおかなくなる。でも、そう思えば思うほど、心の声が溢れていく。
「私が悪かった?全部、全部私のせいなのっ?私は夢華を守ったのにっ?」
私の震えている声は、暗闇に消えていったと思っていた。
< 6 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop