衝撃サイダーマン

翌日、北斗は星夜から頼まれたパソコンをマンションから持ってやって来たが、
なんとマイクとサムも一緒だった。

「星夜、マイクとサムも星夜の見舞いに来てくれたぞ」

「Hi…Seiya…」「Hi…」と2人は不安そうに挨拶した。

「Hi！マイク！サム！」と星夜さんはいつものように挨拶すると
マイクさんもサムさんも星夜さんのベッドに近づきそーっとハグを交わした。

「檸檬ちゃん、俺とお茶でもどう？」と北斗さんに誘われて休憩室へいく。

「ゴメンな檸檬ちゃん。何飲む？」

「じゃあ、お茶をお願いします」

北斗は自販機でお茶と缶コーヒーを買って檸檬の近くの椅子に腰掛けた。

「たぶん３人はシステムの話しをするだろうからさ〜
マイクとサムは星夜が右足切断した事にかなりショック受けててさ〜
でも星夜がいない分2人は完璧なシステムにしようと仕事してくれているんだ」

「そうなんですね。星夜さんは良い友達がいて良かったです。」

「うん。俺はさ〜、あいつはパソコンのシステムが専門だからアオヤマドラックストアーで会社勤めじゃあ無くて、
独立してシステムを請け負って自宅で仕事した方がいいのかなぁって思ってるんだ」

「独立して自宅で仕事…」

「うん。まぁ星夜しだいだけど…
昨日も爺ちゃんと婆ちゃんから実家の増築をしたらどうかと話しが出てたしね」

「北斗さんは？大丈夫ですか？」

「え？　ハハハ。うん、確かに星夜が会社に居てくれたら心強いけどね。
俺も甘えた考えだったと反省してるんだ」

「……」

「まぁ、これから先の事を取り越し苦労してもしょうがないよな！ハハハ。
檸檬ちゃん、家族皆んなも2人を支えていくつもりだけど星夜の事宜しく頼みます。」と北斗さんは私に頭を下げた。

「はい。私も星夜さんを支えられるように努力します」と檸檬も笑顔で答えた。