衝撃サイダーマン
北斗さんと秘書の岸田さんが帰って暫くすると部長がお見舞いにやって来た。

コンコン
「はいどうぞ」

「こんにちは、三矢くん具合はどうですか?」

「部長、この度はご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。」と星夜に続き

「部長、本当にすみませんでした」と檸檬。

「あ、檸檬くん…」

「ニュースでもあの事故の報道を見たが、大変な事故だったな。
死傷者もかなりいたようだし…
あ、これは三矢くんのお見舞いと、檸檬くんのお見舞いです。」と部長は美味しいと評判の老舗のどら焼きを渡してくれた。

「わざわざありがとうございます」と星夜と檸檬は頭を下げた。

「食事制限があるかもしれないが…すまんな。
ところで2人の怪我はどうなの?」と部長は私たちに聞いてきたので今の状況を話した。

「三矢くんは、何と言っていいかわからないが…
大事故に巻き込まれて本当に足の事は残念だが、こうして話しができるだけでも俺は嬉しいよ…
まぁ、仕事の事は心配せずに治療に専念してくれ。会社に提出する書類も持ってきたし、これは中村くんと、小林くんから檸檬くんへの手紙も預かってきたよ。
ハイ檸檬くん。」

「ありがとうございます」

「うん。じゃあ私はこれで失礼するな。
2人ともお大事に…」
と部長は病室から出ていった。
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