衝撃サイダーマン
月曜日＊＊
【衝撃サイダーマン】になった星夜さんと私はあの大きな車では無くセダン型の車を購入するまでの間、ママさんのコンパクトカーで通勤する事にした。

そしてあの言葉…を星夜さんは出勤するマンションの玄関で私に「檸檬。今日も綺麗で可愛いよ。そのスカートも似合ってる」と言い、私は恥ずかしくて顔が真っ赤になった。

星夜さんは「ハハ」と笑いながら玄関を開け、
私がパンプスを履いて出るのをドアを開けて待っていてくれた。

星夜さんと車に乗り込み出発。
「檸檬、多分今日からオレは少し倉庫も手伝う事になると思うわ…」

「そうなんですね。星夜さんが残業になるなら1人で帰りますね」

「オイ、檸檬。それだと危ないからオレは絶対に定時で上がるように頑張るから」

「でも…」

「見合い相手のアイツが会社の前で待ち伏せしてる可能性もあるからさ〜」

実は、副社長である北斗が畑山の身辺調査もしてくれた。
昨夜、兄貴からの報告があった。

アイツの実家の稼業は、地方都市で流しなどで使う三角コーナーのネットなどを作っている中小企業だった。
そして、アオヤマドラックストアーでもアイツの実家の三角コーナーネットを取り扱っていた。

兄貴は契約を解除されたくないなら、息子のストーカー行為をやめさせろっと父親である社長に言ったらどうかとオレに聞いてきたから、
オレはその逆で、ストーカー行為をやめないなら実家の三角コーナーのネットの取り引きを中止すると本人に言うと伝えた。

兄貴は笑いながら了承してくれて、親父にも伝えると言った。
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