衝撃サイダーマン
「婚約指輪…って、檸檬さんは本当にコイツと結婚するの?」

「はい。星夜さんからのプロポーズを受けて、もう両家の挨拶もすんでます!
ねぇ〜星夜さん。」

私達の様子を取り囲んで見ていた社員たちから
「うわぁ〜マジで婚約したんだ〜」とか
「きゃあ〜係長補佐からのプロポーズだって!」と事情を知らない社員たちが騒いでいる。

「ああ。オレは檸檬と結婚して幸せにするから君は心配しないで良いよ。
それよりこれ以上しつこいとウチの社長が銀行の頭取とも友達らしいから気をつけるんだな」

「アオヤマの社長が、頭取と友達…
檸檬さん。君は僕を選ばなかった事を後悔するだろう…」と捨て台詞を言いながら畑山さんは、駅の方へ歩き出した。

取り囲んで見ていた社員たちから拍手され、
「お2人さん、おめでとう!」と声をかけられた。

私たちはみなさんにお辞儀をして車に乗り込んだ。

< 88 / 243 >

この作品をシェア

pagetop